r>g ~サラリーマンがお金持ちになれない理由~

世の中を見渡すと、サラリーマンより、自分で独立した起業家社長や、トレーダーなどの投資家の方がお金持ちが多い印象があると思います。

これは、多くの人が持っている何となくの印象ですが、これを数値で合理的に説明した理論があります。

それが、トマピケティの資本論です。

これは、資本収益率は労働収益率より常に遥かに上回っているという理論なのですが、

これを理解すれば、なぜサラリーマンに富豪がいないのかがよく分かります。

すなわち、一生働くのであればサラリーマンでOKですが、

資本家は目指さないと経済的/時間的自由を得る事は出来ないという事を表しています。

トマピケティは、1800年代から約200年間の20カ国以上の税金のデータを集めて、

r(資本収益率)>g(経済成長率)という公式を証明しました。
*細かな過程は省きます。

この理論では、rは4~5%、gは1~2%と述べられています。

資本主義社会の構図としては、誰もが理解している概念を改めて統計学に基づき数値に落とし込んだ事でよりリアルにその差が歴然としている事が分かると思います。

つまりは、資本家は富が年間4~5%の割合でどんどん増殖する一方、被雇用者は経済成長率程度してか賃金はアップしないので、年間1~2%の割合でしか給与が増えない事を意味します。

これにより、複利効果で富の格差がどんどん広がっていき、2100年には中間層がいなくなり、完全にまっぷたつに分かれるとも言われています。

つまりは、サラリーマンが仕事をして稼いだお金を最初に手にするのは、社長もしくはビジネスオーナーで、社長より従業員の給与が高いという事は通常ありません。

又、自己資金で企業している場合はOKですが、資本を他人から集めている場合には、配当というかたちで、投資家に稼いだ資金を分配する必要があります。

一定程度の利回りが支払えなければ、投資家は投資対象がたくさんあるので、手を引いてしまいます。

よって、平均4~5%などの相場に見合ったリターンを提供する必要があります。

すなわち、資本主義社会の中での頂点は投資家で、その次に起業家、最後に従業員という構図が出来上がってしまっているのです。

それは、選択の幅に影響されています。

従業員は、一番分配額が小さくても、独立してやっていける自信がないなどの理由で勤めている会社で一生社長や投資家のために働き続ける事を選択します。
*あくまで「お金」という意味での話あり、愛社精神など精神面はここでは考慮外です。

一方、社長は、給与額の相場を従業員に支払えば、自己の取り分を上げる事も出来、業績がよくなればなるほど、自分の取り分を大きくするという選択肢が与えられています。

最後に、投資家は投資対象のリターンがよければ継続し、リターンが悪く成長性もないと思えば投資対象を変えればいいだけなので、選択肢が無限に広がっているといえます。

ここで、累進課税制度を導入する事により、社長が年収を高くしても、取られる税金が高くなり、それが生活保護や社会保障に使われるなど富の再分配が行われます。

と、建前の仕組みがありますが、

上場企業の社長等は特にそうですが、給与で自分にお金を与えるという事などはせずに、配当等で通常分配します。

それにより、税率が50%から20%に下がるからです。

すなわち、社長と言えど収入の獲得の仕方は投資家なのです。

その意味でも、資本主義社会の中で富豪になるためには、投資家(資本家)になる必要があります。

それを数値をで示したのが本日紹介したトマピケティの資本論というわけです。

ただがむしゃらに頑張るのではなく、こういう資本主義の仕組みを考えて頑張らないと結局は資産家にはなれないなと思う次第です。

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