1万円の原価

今日は資産を築く上で重要な概念をお話しします。

これが分かっていないと、強固な資産を築けません。
早速ですが、1万円札の原価というのはご存知でしょうか?

1万円札自体は単なる紙切れで、偽造防止のためにすかしなどが入っていることにより

通常の紙よりは高いですが、それでも原価は25円程度です。
ただ、1万円札を25円の物体として捉えている人はほぼおらず、

1万円札を出せば、1万円の価値に相当する商品やサービスなどを受け取れると思います。

これは、皆が1万円札を25円ではなく、1万円の価値があるものだと認識していることによります。

 

一方、自国だけだと1万円札は1万円の価値ですが、海外からは必ずしも常に同じであるとは限りません。

例えば、現在は1ドル115円ぐらいですが、数ヶ月前までは1ドル100円でした。

つまりは、1ドル100円の時に比べ、海外では日本の1万円札を1ドル115円の現在では15%も低く評価していることになります。

ゆえに、数ヶ月前に1ドル100円の時に1万円札で買えていたものが、今では買えないというように価値の下落が起きています。

さらには、現在の1万円と10年後の1万円では、割引現在価値の考え方により、現在の1万円の価値の方が、運用利回り分だけ高くなります。

こう考えると、原価が25円で、日本では1万円の価値が感じられ、海外ではその価値が15%も低く評価されたり、将来と比べると高く評価されたりと、実は流動的です。
この差は何から来ているかという全て信用力の差です。

海外や将来を含めると話がややこしくなるので、原価と日本での価値の比較で以下書かせて頂くと、
原価25円のものでも、その紙幣を持っていることにより、1万円のものと交換できるという信用を皆が1万円札においているからこそ、1万円札は1万円の価値となります。

ゆえに、お金というのは信用の先に生まれるもので、信用があるから価値が生まれ、お金が集まると考える事が出来ます。
例えば、日本の企業間においては、手形での代金支払いという方法があります。

つまりは、現在手元に現金がなくても、手形を発行することにより、その支払いを3ヶ月先まで伸ばせるなどです。

しかし、これを期日に払わないと、

取引先や銀行からは債務不履行ということで信頼を失います。

さらには、それらの噂は関連企業にも広まり、商売に多大なマイナスな影響が及びます。

ゆえに、何としても期日には当該手形の代金を銀行口座に入れておく必要があるのです。

これは、後日払えば法的に倒産に追い込まれるということはないものの、

遅れるだけで信用は失墜します。
また、売れている食品メーカーのある商品に、何か食中毒のような事件が起きれば、

その該当商品だけではなく、当該食品メーカーが出している商品全ての売れ行きが落ちます。

これは、その企業の信用が落ちたことによる影響です。

 

こういった企業の事例で書くと当たり前のように感じますが、

個人でも一緒です。
会社で働くことの基準を給与額とすると、

給与が高くなる企業に転職したいと考えた時に、

すっと希望の会社に転職できる人とそうでない人の違いは、

その採用する会社に信頼してもらえているかどうかです。
だからこそ、資格を取ったり、TOEICを受けたりなど、

自分が仕事ができるという信頼を増すような武器をつける事に注力するわけです。

 

転売などでもそうです、同じ商品を売っているのに、

その人だけ安い価格で仕入れられるという事があります。

それは、その仕入先から信頼されている証拠です。
取引歴が長いとか、お金を前払いで払えるとか、ブランド力など、

信頼を得る要素はいくつかあると思いますが、結局はこの差です。

 
ゆえに、資産を築くという事は信用力を高めるという事とイコールだったりします。

この信用力というのは、一般的に考えてもわかると思いますが、瞬時に付くものではありません。

ゆっくり、ゆっくり徐々に付いていきます。

しかし、失う時は一瞬です。
だからこそ、何か物事を進める時には、継続的に行い、信用を失う行為をしてはならないのです。

資産が瞬時に貯まるものではなく、徐々に徐々にしか増えないのは、この信用力に比例するからだと考える次第です。

関連記事

ページ上部へ戻る