時代と年齢

元プロ野球選手で、楽天やヤクルトで監督も務められた野村克也さんの名言の1つに、「人間が絶対に勝てないものは時代と年齢」という言葉があります。

加齢と共に肉体的にも精神的にも衰えてくるというのは、スポーツ選手だけでなく、誰しもが当てはまる事で、人間加齢には勝てないというのは、誰しもが経験で理解している事だと思います。

一方、時代には勝てないというのは、客観的に聞いて「まぁそうだよな」と思う程度で、それを自分自身に当てはめ、経験として理解している人は少ないと思います。

というのも、時代というのはゆっくり変化していき、過去を振り返った時に確かにそうだと確信が持てるような事象で、経験としては歳を重ねた人しか分からないような事だからです。

しかし、相場の過去チャートにように実際に自分が経験していなくても、歴史を振り返って考察する事は若い人でも可能で、そういった考察を自分の知識として生き方に活かす事は非常に重要だと思っています。

例えば、第二次世界大戦などの時代で日本が戦争をやっている時に、自分は戦争に行きたくないと思っても、時代がそれを許さず、行かざるを得ない状況であり、仮に逃げたとしても、どこにも受け入れられず、食料などを獲得する事も困難でしょうし、仲間もおらず戦地に向かうより厳しい環境に陥る可能性もあります。

が、今の時代はそういう環境ではなく、そもそも民主主義で情報化社会なので戦争は起こりづらく、かつ、国を選ばず生きる生き方もスタンダードになりつつあるので、例え戦争が起きたとしても、そこから逃げて戦争のない国で家族で暮らしていくという事だって可能です。
*日本だけだと想像しにくいですが、世界を見渡せば、現時点でそういう人たちも相当数います。

「戦争」というと極端ですが、例えば日本の労働人口の85%はまだサラリーマンと言われていますが、これは20世紀の少品種大量生産時代に流行った働き方で、今は、機械やインターネットなどを駆使して、1人でも価値を生み出す事は可能です。

「終身雇用」や「年功序列」が崩壊しつつある今、この20世紀型の労働スタイルが時代にそぐわなくなってきています。

これは、皆が薄々感じている事ですが、その時代の変化に合わせて自分を変化させる事が出来ているかというのはまた別問題です。

これからの時代は、国や会社など何か1つに頼った生き方ではなく、これがダメでもこれがあるといった具合に、インターネットなどを駆使して複数の収入源や居場所を作って、相互補完するような生き方がスタンダードになると思っています。
*というか、これもほとんどの人が薄々気づいている事だと思います。

1つの企業に全て捧げるのでなく、それはあくまで一つの収入源、一つのコミュニティーに過ぎないという感覚で、価値観を共有出来たり、感覚の合う人たちのコミュニティーに積極的に参加したり、副業なりをやって別の収入源を作ったりと、これからの時代にマッチした行動をしっかり取る事が時代に沿った生き方となり大事になると考える次第です。

「人間が絶対に勝てないものは時代と年齢」という経験のある人のこういった言葉は人生における正しい道しるべになると考えており、重い言葉だと思っています。

だからこそ、こういう先人の言葉を真摯に受け止め自分の生き方に活かす事が大事であると考えます。

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